兵庫障害者職業能力開発校で昨年の7月からスタートした、3Dマイホームデザイナーの授業。

人生で初めて、本格的な「学校の先生」をやらせていただきました。

長いようであっという間だった半年間でした。

訓練生のみなさんは、建築や3Dの知識ゼロからのスタートでしたが、この半年で立派に3Dで家を作れるようになりました。

本当にすばらしいことです。

そして、いろいろと新鮮な驚きもありました。

この最後の授業は、パワーポイントやプレゼンボードデザイナーをつかって、「プレゼンボード」を作るという内容でしたが、訓練生の一人から

「先生のおっしゃる『1枚のシートにまとめてください』ではプレゼンになりませんよね？」

という質問をいただきました。

『え？どういうこと？』

としばし考えて、あっ！と思い至ったのですが、

この方が思っているプレゼンって、パワーポイントのスライドを使ってプロジェクターで説明をする、あの「プレゼン」だったんですね。

確かに、世の中の一般的なプレゼンはそれですもんね。

建築やインテリアの世界でのプレゼンボードとは・・・

ということを説明して、納得していただきましたが、僕としては目からうろこでした。

このA3サイズにまとめていくプレゼンボードはスタンダードでオーソドックスなものなので、これはこれで必要ですが、いまやデジタルが当たり前の時代。

パワーポイントのスライドのようなプレゼンがあってもぜんぜんOKです。

iPadにスライドをいれて、お客様のところに訪問して、ケーブルで大画面テレビに接続して見せる、ということが普通にできるのです。

それどころか、手のひらサイズのプロジェクターや携帯できるスクリーンも低価格で入手できますから、それらを持っていけばどんな場所でもスライドを使ったプレゼンができます。

いや、それどころか、パソコンを持って行って3Dでプレゼンしてもよいのです。

これからの時代、いろんなプレゼンスタイルをどんどんと活用する人が増えていくのだ、と改めて思った、最後の授業でした。

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