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11.142021
インテリアコーディネーターにITスキルが必要な理由 ~インテリア提案の視覚化~
![3Dマイホームデザイナーで作成したダイニングのパース](https://3dschool.jp/wp-content/uploads/2021/06/ダイニングベストショット3-1024x637.jpg)
インテリアコーディネーターの仕事は、お客様とコミュニケーションをして、お客様のご要望を聞き出し、それを的確に反映させた提案を行い、お客様に満足いただけるインテリアを形にすることです。
インテリアは「モノ」と「空間」のコンビネーションを扱うので、その提案には視覚化が必須です。
![インテリア写真](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65637867/picture_pc_84eb2989c004326149f42dcf2405426e.jpg?width=800)
家具や照明器具、カーテンなど、インテリアエレメントの購入を提案するだけでも、既存の空間とのマッチングを的確にお客様に伝えるには、現状のお客様の部屋に家具や照明器具などを配置した状態を見てもらえれば確実が伝わります。
新築やリフォーム時のインテリアコーディネートは、空間そのものが「現存しない」状態での提案になりますので、確実にイメージを伝えるには、存在していない空間を視覚化する必要があります。
このインテリア空間を視覚化する方法の一つとして、イメージパースを手描きする、という伝統的なやり方があります。
![手描きパース](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65638652/picture_pc_208c6439cb5e15fcb25321c3ce08e2bf.png?width=800)
思いを込めて作成する手描きパースは、お客様の心に響くすばらしい提案手法です。
しかし、ペンとマーカーや絵の具を使って作成するので、描き損じたら修正が難しい場合もあり、最初から描きなおすなど、時間と労力を要します。
この視覚化に、IT(情報技術)を活用すれば、業務の効率化ができるだけでなく、お客様の満足度をより向上させることができるのです。
その理由は
・ITが提案をスピードアップし、お客様の気持ちが盛り上がっているときに、タイミングよく視覚化されたプランを見せることができる
・提案の視覚化が時短できるため、同じ時間で複数のプランを見せることができる
・プランの修正がカンタンなので、お客様からのフィードバックをすぐにプランに反映させて見せることができる
![タイルサンプルルーム3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65639887/picture_pc_c7caea7f763831dc8f3509f201418168.png?width=800)
![タイルサンプルルーム4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65639913/picture_pc_d87969db59edbc0596b0cbb1fe026ff6.jpg?width=800)
IT活用によるインテリア提案の代表的な手法は、「3DCGパース」と「写真合成・加工」です。
3Dデザイナーズスクールでは、3Dマイホームデザイナーシリーズ(メガソフト社)という3D建築プレゼンテーションソフト、Adobe Photoshop(パソコン)、Affinity Photo(iPad)の3種のITツールを推奨しています。
また、手描きパースを効率よく描きたい、というインテリアコーディネーターには、Sketchbook(Sketchbook社)というiPad用アプリを推奨しています。
下記の図は、iPadとApple Pencil、Sketchbookアプリを使って手描きでパースを作成している途中の画面です。
iPadとアプリを使うことで、描き損じてもすぐに、そしてきれいに修正が可能です。
![Sketchbookアプリによる手描きパース](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65640356/picture_pc_8c11fca2339cd736769838fce3367629.png?width=800)
3Dマイホームデザイナーシリーズ、Adobe Photoshop、Affinity Photo、Sketchbookの操作を習得するには、それなりの時間と努力が必要ですが、一度身に着けてしまえば、習得にかけた時間の何倍もの時間と労力を節約できるようになります。
この「提案の視覚化」という一点だけを考えても、インテリアコーディネーターにとってITが必要である理由として十分ではないでしょうか。
この記事は、「インテリアコーディネーターのためのIT活用ガイド」の第一回です。
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