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1.262021
アーキデザイナーにパノラマ背景機能が追加されましたが、マイホームデザイナーシリーズでオリジナルパノラマ背景を使うには?

3Dデザイナーシリーズには、パースに背景をつける機能があります。
建築予定地を写真撮影して、それを背景に使えば、より具体的な提案パースが作れます。
ですが、通常の背景の場合、視点を変えても背景は固定されたままになります。
つまり、室内から外の風景を眺めた時、視点を移動すと、3Dの部屋は動くのに背景はそのまま、という状態になります。
これ、動かしているときにとても違和感があるんですよね。
そこで登場するのがパノラマ背景。
パノラマ背景は、視点を動かしたとき、3Dモデルと一緒に背景もシンクロして動く仕組みです。
パノラマ背景を使えば、リアルタイムプレゼンテーションや動画作成の時に、背景と3Dモデルの関係に違和感がなくなります。

さて、3Dアーキデザイナーのアップデートでこのパノラマ背景にオリジナルの背景画像を読み込んで使えるようになりました。
オリジナルのパノラマ背景は360度カメラ「リコーTHETA」などで撮影した画像が使えます。
THETAで撮影したjpg画像を読み込ませるだけで、それがパノラマ背景として設定されます。
パノラマ背景の位置を調整する機能もあるので、家の向きと背景の向きを実際に即して合わせることも簡単です。

ところで、このパノラマ背景機能は、従来製品の3Dマイホームデザイナーシリーズにも搭載されています。
製品に収録されているパノラマ背景を使えば、3Dモデルに背景が追随する、というのは同じなのですが、自分で撮影したパノラマ画像を読み込んで使う、という機能がありませんでした。
でも、ちょっとした工夫をすることで、THETAで撮影した360度写真をパノラマ背景として使うことができるのです。
その方法は、THETAの写真のファイル名の拡張子「jpg」を「mbp」に変えるだけ。
「bmp」ではありませんよ。「mbp」です。
拡張子を変える時、こんな警告がでますが、気にせずに変更してください。

そして、.mbpに名前を変えたファイルを3Dデザイナーシリーズの背景として読み込ませるとあら不思議。
パノラマ背景として読み込ませることができるのです。

ただ、難点は背景の位置を調整する機能がないので、実際に即した方向に調整する場合、3Dモデルそのものの方向を変更する必要がある、ということですが、用途によっては使える手法なので、マイホームデザイナーPROなどの従来製品をお使いの方でオリジナルのパノラマ背景を使いたい、と思った方は一度お試しされてはいかがでしょうか。