- Home
- 3D活用ブログ, iPad徹底活用ブログ
- ポケットの中に自宅を持ち歩く!?iPhoneのLiDARスキャナがインテリア革命を起こすかもしれない話
ブログ
11.92021
ポケットの中に自宅を持ち歩く!?iPhoneのLiDARスキャナがインテリア革命を起こすかもしれない話
先日、日本アーキテクチュラルレンダラーズ協会のセミナーに参加してきました。
CGパースのセミナー、手書きクイックパースのセミナーのお話もとても勉強になりましたが、特に興味を持ったのが桑山優樹氏(ワイクウーデザイン)のLiDARスキャナのお話。
僕の使っているiPad Pro、iPhone 12 Pro maxには、LiDARスキャナが搭載されているのですが、写真撮影以外、これを使ったアプリはほぼ使っていませんでした。
(※ちなみに、LiDARスキャナをものすごく簡単に説明すると、レーザーを照射して距離を測るスキャナ。iPhoneで写真を撮った時、背景をぼかしたりする時に使われています。)
巷から漏れ聞こえてくる単語も「点群データ」とか「レーダースキャン」とか「測量が・・・」というようなことが多く、なんとなく「建設系」の大掛かりなお話、というイメージで、僕の守備範囲であるインテリアコーディネーターさんやリフォームプランナーさんとは関係なさそう、と思っていました。
がしかし!
今回の桑山さんのお話を伺って、自分の不明を恥じました。
それに気づかせてくれたのが、桑山さんの言葉
「自宅を持ち歩く」
でした。
ここ数年、AR技術を使って、家具などの3Dデータと現実の部屋を合成表示できるようになり、インテリア検討の手段になり得るかも、と思っていたのですが、検討したい家具や照明器具が、全て3Dモデルになっているわけではないので、実用性としてはまだまだだな、と感じていました。
(5万ん5千点以上のパーツが使える3Dマイホームデザイナーでさえ、欲しいインテリアアイテムがなかなか見つからないのですから。)
ところが、iPhoneのLiDARスキャナを使えば、検討したい家具を5分足らずでスキャンして、AR技術で現実の部屋と合成表示してインテリア検討できるとのこと。
これはARのインテリア業界での実用性が一気に加速しそうだ、と思ったのですが、その上を行くお話が 「自宅を持ち歩く」 でした。
iPhoneのLiDARスキャナを使えば、20分もあれば自宅の部屋をスキャンして、3D空間をデータ化できるのだそうです。
そして、そのデータを持って家具屋さんに行き、自宅データとお店のカーテンや家具をARで合成表示して見ることができる!
動画でないとわかりにくいのですが、一番右端の写真では桑山氏のオフィスにインテリアショップのカーテンがかかっているのが確認できるかと思います。
家具を(3Dで)持ってくるのではなく、自宅を(3Dで)持っていく!
なんという逆転の発想。
確かに、自宅を持っていけば、お店にある無数のインテリアアイテムを「試着する」ようにあわせてみることができます。 これはインテリア業界にとってエポックメイキングな出来事になりかねません。
さらに、「部屋を3Dデータ化する」ということは、あらゆる方向から部屋を見ることができる、ということでもあります。
つまり、真上から俯瞰してみることもできる、ということなんですね。
LiDARでのスキャニングは、部屋を歩き回って行うので、その感覚から考えると、「なんで上から見えるの?」と全く思いつかない発想でした。
3Dパースでも、俯瞰図を加えることで空間全体のつながりを把握してもらいやすくなりますが、LiDARスキャンなら3Dパースを作る前の検討資料が簡単にできてしまう、ということです。
「精度が」とか「画質が」とか、言い出せば色々と解決しなければならないことがありますが、それでも、ケータイで自宅の部屋を3D化して、それをポケットに入れて持ち歩ける、というすごい時代の入り口に、僕たちは立っているのです。
インテリアコーディネート、リフォームプランニングの仕事に、LiDARスキャナ技術は必要不可欠になる。
そんな時代が迫っていることをひしひしと感じました。
3Dパース、iPad活用と合わせて、3DデザイナーズスクールではLiDARスキャナの活用もこれから提案していこうと思います。
3Dデザイナーズスクール公式LINEでは、毎週月曜日にiPadや3Dパースのノウハウ情報を配信しています。
LiDARスキャナなどの最新情報を手軽にゲットしたい方は、ぜひ友だち登録をお願いします。
ご登録は下記の「友達追加」ボタンで簡単にできます。
電子メールでのご連絡、お問い合わせは info@tenshinojikan.jp からお願いいたします。