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10.262021
インテリアコーディネーターの仕事にITスキルは必要でしょうか?
インテリアコーディネーターのためのIT活用をサポートする学校をやっているわけですが、ふと「そもそもインテリアコーディネーターにITスキルって必要なの?」という、自分の仕事の土台を揺るがしかねない(汗)疑問が浮かんできましたので、ゼロからこのことについて考え直してみたいと思います。
まずは初心に立ち返って、インテリアコーディネーターとはどんな人、というところから。
インテリア産業協会のホームページを見ると
「インテリアコーディネーターはお客様の夢を形にする専門職」
とあります。
具体的には、
「インテリアコーディネーターは「どんな風に暮らしたいか」をヒアリングし、「こんな雰囲気の空間に住みたい」というアバウトな要望を具体的に住まい手のライフスタイルに合った住空間に導きます。」
と定義されています。
「衣食住」という人間らしい生活に必要な三代要素のうち、「住」に携わる専門職、それがインテリアコーディネーターということです。
狭義のインテリアコーディネーターは、「家具や照明器具、カーテン、壁紙と、インテリア雑貨などを組み合わせて、住まい手の要望に合わせた住空間を創出する人」と僕は認識しています。
しかし、現在の、そしてこれからのインテリアコーディネーターは、インテリアアイテム(商品)を組み合わせるだけでなく、住宅の構造や水回り、電気工事、住宅にまつわる法規などの知識も駆使して、空間提案を行う、住空間のトータルプランナーとなるべきだと、僕は考えます。
新築住宅がバンバン建てられていた時代であれば、カーテンや壁紙、床材の組み合わせを提案するだけでよかったかもしれません。
しかし、これからの時代、新築住宅よりも、中古住宅のリフォームが住宅業界の主流になっていきます。
リフォームのプランニングは、既存の建物がベースになるので、現状の構造、耐震性、断熱性、水回りの配管、電気の配線などを考慮する必要があります。
これらの知識を全てマスターしなければいけない、ということではありませんが、これらの専門家と綿密にコミュニケーションしながら、インテリア空間を提案するスキルを身につければ、幅広く活躍できるインテリアコーディネーターになれることは間違いないでしょう。
「コミュニケーション」力が重要であるというのは、全てのビジネスに共通のことですが、インテリアコーディネーターという仕事においては、ビジュアルを駆使したコミュニケーション力が特に必要だと思います。
家具、照明器具、壁紙、床材、観葉植物やアートなどのインテリア小物などなど、いずれもビジュアルがないと住まい手に伝えることができません。
配管図や配線図とキッチンやコンセントの位置などは、平面図を使ったビジュアルコミュニケーションが必須です。
まだこの世にないインテリア空間をビジュアルで提案するには、商品写真と合わせてインテリアパースを見てもらうのが必須です。
平面図を使ったコミュニケーションでは、図面をもとにさまざまな書き込みを行うことが必須です。
インテリアパースの作成も、図面への書き込みも、手描きで行うことができます。
紙に手で描く、という方法は、確実でスピーディーです。
でも、デジタルでパースが作れたら、描き損じることがなくなります。
失敗してもすぐに直前の状態に戻せますから。
3DCGでパースが作れたら、提案のバリエーションを幾つでも用意できます。
図面への書きもみがデジタルでできたなら、一つの図面で配管の状態と電気の状態を切り替えて、あるいは重ねて表示させることも可能です。
インテリアの提案にITを活用できれば、提案力に幅と深みとインパクトを加えることができる、ということに異論はないでしょう。
ただ、
「ITは難しい」
「デジタルパースは便利そうだけれど、手描きの方がカンタンでしょう?」
「3DCGパースなんて、とても無理」
そう思っているインテリアコーディネーターは少なくありません。
パソコンで手描きパースを作るのは大変です。
マウスでは描けないですから、ペンタブレットなどの専用機材が必要です。
3D建築CADを使いこなすのは大変です。
CADの専門知識が必要です。
というように、これまでは、ITを苦手と感じる状況がありました。
そこで、iPadの登場です。
iPadが発売された10年前は、「でっかいiPhone」と揶揄されましたが、今、最新のiPadOSにより、パソコン並みの能力を得ました。
iPadこそ、ITが苦手なインテリアコーディネーターをデジタルの世界に導く最強のツールだと僕は確信しています。
iPadで、デジタルによるコミュニケーションとプレゼンテーションの力を実感してもらうこと。
そして、デジタルプレゼンテーションに魅力を感じたなら3Dインテリアパースも習得してもらうこと。
長々と書いてきましたが、この文章を書くことで、これこそが、3Dデザイナーズスクールの使命であり、これからのインテリアコーディネーターの姿だと、再確認できました。
結論。
インテリアコーディネーターにITスキルは、今すぐは必須ではないかもしれないけれど、これから必要になっていくのは間違いない。
だから、僕は、インテリアコーディネーターのIT活用を、全力でサポートしていきます。
インテリアコーディネーターのためのIT活用講座の一覧はこちらからどうぞ。
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