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5.202026
AIを使うインテリアコーディネーターと、使わない人の提案力の差

インテリアコーディネーターの仕事は、単に家具やカーテン、壁紙を選ぶことではありません。
お客様の暮らし方を聞き取り、好みや不安を整理し、まだ形になっていない空間のイメージを「これなら安心して進められる」と思える状態まで導く仕事です。
だからこそ、提案力の差は、センスだけで決まるものではないと僕は思っています。
ここで大きな差がつくインテリアコーディネーターが持っているのは、イメージを早く、わかりやすく、具体的に見せられる力です。
そのとき重要になるのが、3DCGやAIの活用です。
これまでインテリア提案では、言葉やサンプル、カタログ写真を使ってイメージを共有してきました。もちろん、それらは今でも大切です。ただ、お客様の頭の中に完成後の空間を正確に思い描いてもらうのは、簡単ではありません。
「ナチュラルで落ち着いた感じ」
「ホテルライクにしたい」
「明るいけれど、安っぽくはしたくない」
こうした言葉は便利ですが、人によって受け取り方が大きく変わります。コーディネーター側では明確に見えているつもりでも、お客様の中ではぼんやりしたまま、ということはよくあります。
AIを使うと、この曖昧さを一気に減らせます。
たとえば、お客様の好みを聞きながら、空間の方向性を画像で複数パターン見せる。配色、照明、素材感、家具のボリューム感を、言葉だけでなく視覚で共有する。さらに3DCGと組み合わせれば、実際の間取りに近い形で、より現実的な提案に落とし込むこともできます。

AIを使うインテリアコーディネーターは、単に作業を早くするだけではありません。
お客様との会話の質を高めるために、AIを活用しているのです。
画像を見ながら、
「この色味は少し重いですね」
「こちらの方が好みに近いです」
「照明はもう少しやわらかい方がいいです」
といった具体的な会話が生まれます。
つまりAIは、単なる「見える化」ツールではなく、お客様の本音を引き出すための道具として使えるのです。
一方で、AIを使わない場合、提案の準備にはどうしても時間がかかります。参考画像を探し、資料を作り、言葉で補足しながら説明する。その間に、お客様との認識のズレが残ったまま進んでしまうこともあります。
もちろん、AIを使えば何でも良くなるわけではありません。
大切なのは、AIに任せきることではなく、インテリアコーディネーター自身の経験や判断をもとに、AIを使いこなすことです。お客様の暮らし方、予算、動線、メンテナンス性、素材の現実性。こうした部分は、プロの視点がなければ整いません。
AIが出した画像をそのまま提案するのではなく、
「これは雰囲気としては良いけれど、実際の空間ではこの素材に置き換えた方がいい」
「この照明計画はきれいだけれど、生活するには少し暗い」
と判断できることが、これからの提案力になります。
AIを使う人と使わない人の差は、これから少しずつ広がっていくと思います。
それは、AIが仕事を奪うということではありません。
AIが、インテリアコーディネーターの力量の差を拡張していくのです。
なぜならば、AIを使いこなすインテリアコーディネーターは、提案のスピードが上がり、お客様との認識合わせがしやすくなり、より深い相談に時間を使えるようになるからです。
インテリアコーディネーターにとって本当に大切なのは、お客様に寄り添い、空間の可能性をわかりやすく伝えることです。
そのためにAIをどう使うか。
これが、これからのインテリア提案で大きな武器になっていきます。
最後にお知らせです。
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